岳温泉でゆっくりティータイム。『喫茶ゆめのいえ』
<岳温泉 x JICA二本松特別企画>として複数回にわたってお届けします、ふらっとよりみちコラム。
JICA二本松とはJICA(国際協力機構)を通じて「青年海外協力隊」として海外(主にアフリカやアジア等の途上国)に派遣される候補生の方々の派遣前訓練を行う施設で、今年度より「地域実践」という講座を岳温泉観光協会と連携して行っています。
その取り組みの1つとして、「ヨソモノ」である候補生の皆さんに岳温泉の魅力を再発見し、本コラムを通じて発信してもらうというこの特別企画が実現しました!
今回、取材をしてくださったのが候補生の小林さんと宮崎さん。
県外のご出身で「空の青と自然の緑がきれい!福島名物の酪王カフェオレが美味しい!」と福島の印象を語ってくれたお二人。
JICA候補生による「#ちらっとよりみちあだたら」コラムをぜひお楽しみください。
いままでもこれからも、ずっと長く愛され続ける喫茶店
こんにちは。青年海外協力隊候補生の小林と宮崎です。任地での活動に向けて訓練真っ只中の私たち。課業「地域実践」の一環として岳温泉周辺地域の魅力を発信していくことになりました。
温泉でほっと一息つくことができるのもこの岳温泉地域の魅力の一つですが、今回はまた違ったほっとスポットをお届けします。
コーヒーを片手に読書をしたり、お店の窓からの風景を楽しんだり、時にはお店の人とおしゃべりしたり、そんなほっとできる時間が好きな私たち。そんなほっとスポットを探しにお出かけしてみました。
岳温泉街の中心部、桜坂の交差点の一角にあるなんだかあたたかな木造づくりの建物が今回のほっとスポット「喫茶ゆめのいえ」さんです。平成6年にオープンし今年で24年目となるそのお店。店内には手作りのやさしさがあふれアットホームな空間が印象的でした。
「ゆめのいえ」に込められた思い
もともとは遊技場だったというそこは、“このままでは古い”、“何かしたい”という思いからカフェを始めたとのこと。その建物はアルプスの少女ハイジ山小屋のような木づくりの小屋をイメージしてつくられたもので、「ゆめのいえ」という店名は外国の建物が載っている雑誌からもらい、建物ができたあとに付けたのだそう。理想の家を思い描いてつくられた建物、それと「ゆめのいえ」というフレーズがしっくりときたのかもしれませんね。
「たとえそれ以外がどうであろうと、
この場所だけは夢を持てる場所でありたい」
と語ってくれた渡辺さん。そんな思いがこのお店には込められているようです。
ひときわ目を引く…
さてお店に入って真っ先に目にとまるのが、薪ストーブと壁のモチーフです。
素敵な薪ストーブの上ではお鍋がコトコト、ポットのお湯がくつくつ、燃えている薪を見ているだけでなんだか体も心も温まります。
ひときわ目を引くモチーフは、建物の設計士さんのご縁で、兵庫県淡路島を拠点に活動されている左官職人さんにデザインから手掛けてもらったのだそう。
なんでも、“いろんなお客さんを巻き込んで楽しくなってもらう” という職人さんの思いが込められているのだとか。
あちらこちらにこだわりが…
すこしクスっと笑ってしまうようなものが好きだという渡辺さんが集めた小物や、木でできた手作りの棚や雑貨があちこちにあるアットホームな店内。そこでは、手作りのパウンドケーキや、ウインナーコーヒーやキャラメルマキアートといったアレンジコーヒー、珍しい種類のハーブティなど喫茶メニューをはじめ、パスタなどのお食事メニューもお楽しみいただけます。
「自分のペースで細く長く続けていきたい」
という渡辺さん。桜坂の一角で、これまでそうしてきたようにこれからのもずっと時の移ろいを見守り続けていってほしいものです。
みなさんもぜひほっと一息、ゆったりとした時の流れを過ごしに行かれてみてはいかがでしょうか。
<Detail>
『喫茶ゆめのいえ』
営業時間:11:00~18:00 (変動あり)
定休日:不定休
席数:17~20席
住所:福島県二本松市岳温泉1‐268
電話番号:0243‐24‐2416
アクセス:福島交通バス「岳温泉」停留所から徒歩30秒.岳温泉観光協会の斜め向かい