いま話題の「ワーケーション」モニターツアーに密着!
あだたら高原サイクリングでSNS映えスポットへ
あけましておめでとうございます。岳温泉観光協会です!
昨年、岳温泉観光協会公式HPリニューアルとともにスタートしたコラム「いいべした!岳温泉」。今年も岳温泉ならではのいろんな楽しみ方をご紹介いたしますので、ぜひお付き合いくださいね。どうぞよろしくお願いいたします!
さて、2021年第一弾の「いいべした!岳温泉」は、昨年12月に行われた「岳温泉ワーケーションモニターツアー」の様子をお届けします。ワーケーションとは、「ワーク」 と「バケーション」からつくられた造語。テレワーク(リモートワーク)を活用して、観光地やリゾート地で休暇を楽しみながら仕事をする新しい働き方です。
岳温泉は、ワーケーションにぴったりな場所として注目度急上昇中⤴️ より多くの方にワーケーションに来ていただけるよう、岳温泉観光協会では昨年12月に2泊3日のモニターツアーを実施。リモートワーク体験のほか、仕事の合間に楽しめるアクティビティの体験もしていただきました。参加してくださったのは、東京の外資系金融企業にお勤めの女性3人。宿泊先は『お宿 花かんざし』です。
ツアー初日、チェックイン後にまず体験していただいたのは電動アシスト付き自転車でのあだたら高原サイクリングです。スタッフの説明を受けてから、安達太良山麓の豊かな自然の中へと漕ぎだします。
最初に目指したのは、温泉街から2kmほどの場所にある人気店『チーズケーキ工房&カフェ 風花(ふうか)』。牧草地が広がる酪農地帯を走り、10分ほどで到着しました。
カフェでは数あるチーズケーキの中から「レアチーズムース」「バスクチーズケーキ」など4種類を注文。インスタ用に写真を撮ってから、みんなでシェアして味わいました。
『風花』でのティータイムの後は、岳温泉のシンボル・鏡ヶ池を中心にした鏡ヶ池公園とその隣の緑ヶ池公園へ。参加者の皆さんの目を特に引いたのは、緑ヶ池に建つ三角屋根の温泉排水浄化施設。「ムーミンに出てくる水浴び小屋みたいでかわいい」「海外に来たみたい」と、この風景を見慣れている地元の人間にはうれしいお言葉をいただきました。
宿に戻ってからサイクリングの感想を伺ってみると、「風花はおしゃれでインスタ映えしますね。いろんな種類のチーズケーキがあっておいしかったです」「牧草地がきれいで、緑の香りにリラックスできました。東京にはない、のどかな景色に癒されました」。風が冷たい中でしたが、楽しんでいただけたようでした。
温泉ソムリエが“美肌の湯”の効果的な入浴法を伝授
夕食前のひとときには、花かんざしの女将で温泉ソムリエでもある二瓶明子さんによる「入浴セミナー」を開催。温泉大国・日本にある源泉の総数、温泉が多い都道府県といった豆知識から始まり、岳温泉ならではの特徴へと話が進みます。
岳温泉の源泉は安達太良山中の標高1,500m付近にあり約8kmの距離を引き湯していること、その間に酸性泉の湯が適度に湯もみされて肌にやさしいやわらかな温泉になることなどを説明した後、源泉の管理やメンテナンスを行う「湯守(ゆもり)」の話題になります。湯守たちは厳冬期でも週に一度源泉地帯へ歩いていき、雪の中から源泉を掘り出してお湯が流れるパイプの湯花を落とす「湯花流し」を行っています。その話を聞いた参加者からは「かっこいい…」の声が。「後継者はいるんですか?」という鋭い質問も飛び出します。
「岳温泉の湯守は名前だけではなく、本当に湯を守ってくれています。岳温泉に生きている私たちの生活も守ってくれているんです」と女将。後継者を育て技術を次世代につなぐために、岳温泉観光協会で湯守のショートムービーを製作していることも紹介しました。
さらに女性が気になる美容と健康についてもレクチャー。岳温泉の湯はレモンや胃酸と同じくらい酸性度が強く、殺菌効果や肌の不要な角質を落とす作用があること、湯から上がったらすぐに保湿をすることが重要など、目からウロコの話が続きました。
岳温泉は“美肌の湯”としても人気ですが、ポイントを押さえてから入浴するとさらなる効果が期待できます。「知らなかったことがたくさんあって楽しめました」「温泉の成分や肌・体への効果・効能の話が勉強になりました。お風呂の後、保湿しなきゃと思いました」と大好評でした。
清々しい空気の中で歴史や自然に触れる早朝散歩
モニターツアー2日目は、早起きして早朝散歩「岳温泉小さな歴史さんぽ」へ。午前7時から1時間ほどかけて、歴史や自然に触れながら温泉街を散策しました。ガイドを務めるのは岳温泉の生き字引、岳温泉旅館協同組合理事長の鈴木安一さん。温泉の守護神として崇敬されてきた岳温泉神社からスタートし、お参りとあわせて、災害や戦乱で移転を繰り返してきた岳温泉の歴史などに関する解説を聞きます。
温泉街近くの雑木林を流れる夏無川(なつなしがわ)は、夏でも周囲が涼しいことが名前の由来だそう。「一休さんではありませんが、穴が空いているのでハシ(端)を渡らず真ん中を歩いてくださいね」。安一さんの説明の後、ちょっとしたアクティビティ感覚で清流にかかる木の橋を渡ります。
雑木林を抜けると、岳温泉が現在地に移る前の「深掘温泉」があった場所へと出ます。石垣や供養塔が残っているほか、近くには文政7(1824)年の山崩れで犠牲になった「陽日(ゆい)温泉」時代の無縁仏のお墓も。山崩れにまつわるおばけの伝説が聞きどころの一つです。
鏡ヶ池公園では、万葉集に詠まれた安達太良山の歌を紹介。池のほとりに咲くジュウガツザクラの花も、参加者の皆さんを出迎えてくれました。
岳温泉の見どころを押さえたあっという間の1時間。「朝の散歩は気持ちよかった。ガイドさんのお話もとても詳しくおもしろかったです」「歴史の話は難しかったですが、おもしろおかしく話してくれて楽しめました。景色もいろいろ変わるのがよかったと思います」と、清々しい早朝散策を満喫していただけました。
二本松が誇る老舗酒蔵めぐりで地酒の魅力を満喫
午後からはタクシーで酒蔵見学ツアーへと出かけました。岳温泉のある二本松市には4軒の蔵元があり、それぞれに特徴のあるおいしい日本酒をつくっています。今回はそのうちの3つの蔵元を見学。各蔵元の方の案内に加え、自慢のお酒の試飲も楽しんでいただきました。
最初に向かったのは享保元(1716)年創業の『奥の松酒造』。安達太良山の清冽な伏流水を仕込み水として使い、越後杜氏の伝統を受け継いだ蔵人たちの技と最新の設備によってつくられる日本酒の数々は、その味わいを国内外で高く評価されています。
続いて宝暦2(1752)年創業の『大七酒造』へ。二本松の街中に建つ社屋は、まるでフランスのシャトーのような洋館。江戸時代から続く伝統的な醸造法「生(き)もと造り」にこだわり、高度な技を持つ職人が時間と手間をかけて醸す日本酒は絶品揃いです。
最後は明治7(1874)年創業の『檜物屋酒造店』。代表銘柄「千功成(せんこうなり)」は、ほとんどが地元で消費される“地酒中の地酒”。昔ながらの甑(こしき)で米を蒸し、もろみを搾る「上槽」は佐瀬式で行うなど、丹精込めて良質なお酒をつくっています。
お酒が得意ではない方もいらっしゃいましたが、「3つの酒蔵はすべて雰囲気が違っていておもしろかったです」「日本酒は苦手でしたが、3つの蔵元をまわって違いを知ることができて楽しめました」「お酒はまったく飲めませんが、そんな私でも飲めるお酒があったのは驚きでした」と、楽しんでいただけたようでした。
コラーゲンたっぷりもつ鍋と地酒カクテルで懇親会
モニターツアー2日目の夜は、地元の人も観光客も集まる“岳温泉の交流拠点”『居酒屋よろずや』で懇親会を開催。花かんざしの女将も参加して、女性4人で楽しいひとときを過ごしました。
この日のメイン料理は、岳温泉の『加藤精肉店』から仕入れた馬のホルモンを使ったもつ鍋。コラーゲンたっぷりで美肌効果も期待できる、女性にうれしい一品です。もちろん味も抜群で、「馬のホルモンは生まれて初めて食べました。すごくおいしかったです」と好評でした。
酒蔵めぐりで訪れた3つの蔵元に『人気酒造』も加えた、二本松市が誇る4蔵元の日本酒を使ったオリジナルカクテルも登場。奥の松×ジンジャーエールの「サケ・ハイボール」、大七×カシストニックの「サケ・カシストニック」、人気一×トマトジュースの「レッドサン」、千功成×レモンヨーグルトの「スノーマン」と、それぞれの日本酒の特長を生かしたコラボカクテルで、また違った地酒の魅力を堪能していただきました。
最後に、2泊3日のモニターツアーに参加してみての感想を伺いました。「岳温泉は静かで落ち着いたところ。山がとてもきれい。東京からも近く、訪ねやすいと思いました」「かなりのんびり贅沢な時間を過ごせました」「岳温泉はこぢんまりしていて、とても素敵な印象です。また違う季節に来てみたいと思います」。ご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました!
ほかにも仕事環境やアクティビティについて、たくさんの貴重なご意見・ご要望をいただきました。今後の参考にさせていただき、ワークもバケーションも充実した時間を過ごしていただけるよう、より良い環境やプランを整えていく予定です。2021年、進化する岳温泉にどうぞご期待ください!
※モニターツアーは、写真撮影時以外のマスク着用の徹底など感染対策を行って実施しました。